JALとANA、2025年2月以降の燃油サーチャージ1段階値上げ‥今後の見通しは?
2025年2月~3月発券分の燃油サーチャージを確定
日本航空と全日空は、2025年2月1日発券分から適用する燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を発表しました。
2025年2月1日から2025年3月31日に発券する日本発の海外航空券に適用されます。
燃油サーチャージは、直近2ヶ月平均のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の市況価格を基準としています。
今回の適用基準は、2024年10月から11月の直近2か月平均を基に算出されています。
日本航空の算出基準は、1バレルあたり88.60米ドル、為替換算レートは1ドル=151.57円となっています。
主要渡航先の燃油サーチャージの変動は以下のようになります。
◎JAL
①韓国・極東ロシア:2,500円→3,000円
②東アジア(韓国とモンゴルを除く):6,200円→7,400円
③タイ・マレーシア・シンガポール:13,000円→15,500円
④ハワイ・インドネシア・インド:16,000円→18,500円
⑤北米・欧州・中東・オセアニア:25,000円→29,000円
◎ANA
①韓国・極東ロシア:2,500円→3,000円
②東アジア(韓国とモンゴルを除く):7,000円→8,500円
③タイ・マレーシア・シンガポール:13,000円→15,500円
④ハワイ・インドネシア・インド:16,000円→18,500円
⑤北米・欧州・中東・オセアニア:25,000円→29,000円
※上記は、片道あたりの金額になります。
地域によって異なりますが、15~20%程度値上がりという結果になりました。
8月以降為替レートはようやく1ドル=140円台まで円高傾向が進んできた影響で、12月~1月は、その前料金より値下げになりましたが、再び値上げという格好になりました。
今後、燃油サーチャージは値下がりするか?
外国為替レートは依然乱高下しています。
12月中旬現在で1ドル=154円~155円圏内にあり、前出の為替換算レート基準と比べ4円程度円安傾向になっています。
外国為替レートが再び140円台の円高傾向にならない限り、来年4月以降も燃油サーチャージは高止まりする可能性が高くなります。