新型コロナウィルスに対する各国の対応(入国制限措置)
フィリピンの様々な情報をお伝えするミッドパックツアーです。今回は、蔓延が危惧される新型コロナウィルスに対する各国の対応についてお知らせします。
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「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と世界保健機構(WHO)が宣言した
新型コロナウィルスの蔓延を警戒して、諸外国では中国人のみならず中国に滞在歴のある
「外国人」に対しても入国を制限する動きが顕著化してきました。
アジア及び諸外国の「入国制限措置」をまとめてみましたので、海外旅行をご検討の
方はご参照ください。
【2020年2月12日現在・参照情報 JETRO短信】
<日本>
14日以内に「湖北省」に滞在歴のある外国人及び「湖北省」が
発給した中国旅券を保持する中国人の入国を禁止。
【追加措置】
14日以内に浙江省(杭州等)に滞在歴のある外国人及び
同省で発行した中国旅券を所持する外国人の入国を禁止。
<韓国>
14日以内に「湖北省」に滞在歴のある外国人の入国を禁止。
中国本土及び香港・マカオへの自国民の旅行自制。
日本・シンガポール・マレーシア・ベトナム・タイ・台湾の6か国・地域への渡航自粛要請。
<台湾>
14日以内に中国本土及び香港・マカオに居住・入境した外国人の入国を禁止。
国際クルーズ船の台湾寄港を禁止。
<香港・マカオ>
刻一刻と状況が変化しています。
詳細は在香港日本国総領事館の情報を参照してください。
https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/bird.html
<アメリカ合衆国>
14日以内に中国への渡航歴のある外国人(米国国民及び永住者の直系親族を除く)の
入国を暫定的に禁止。
米国国民及び法廷居住者の場合、中国からの到着便はニューヨーク・ロサンゼルス・
サンフランシスコ・シアトル・アトランタ・ホノルル・シカゴの7つの空港に限る。
<ロシア>
中国国民に対する就労ビザ及び旅行電子ビザの発給、中国人団体旅行に対する
ビザ免除措置を暫定停止。
全ての中ロ国境を閉鎖し、中国国民のモンゴルを経由した入国も禁止。
<モンゴル>
中国国民及び中国を経由した外国人の入国を禁止。
<フィリピン>
中国及び同国特別行政区(香港・マカオ)から来訪する外国人、及び14日以内に中国及び特別行政区への渡航歴のある外国人の入国を禁止。
【追加措置】
台湾から来訪する外国人、及び14日以内に台湾への渡航歴のある外国人の入国を禁止。
*2月14日付で、台湾からの入国禁止措置は解除されました。
<シンガポール>
中国国民及び過去14日以内に中国訪問歴のある旅客(外国人を含む)の入国を禁止。
永住者及び長期ビザ保有者は入国後14日間の休暇を取得する。
<マレーシア>
「湖北省」籍の旅客、ビザの発行地が湖北省内及び1カ月以内に湖北省を訪れた記録が
ある全ての人の入国を禁止。
全ての中国国民及び外国人旅客は入境に際して検温を受けなければならない。
入国拒否となった旅客の帰国便は、搭乗してきた航空会社の手配による。
<インドネシア>
中国国籍の旅客は事前にインドネシア共和国ビザを取得していない場合入国禁止。
14日以内に中国訪問歴のある旅客(外国人を含む)は入国及び乗り継ぎを禁止。
<ベトナム>
14日以内に中国への渡航歴のある外国人に対する旅行ビザの発給を暫定停止。
中国との間の往復フライトを暫定停止。
中国国民に対するビザ発給を暫定停止。
中国との国境(モンカイ~東興)における出入国手続きを暫定停止。
<タイ>
情報なし
*タイ国際航空(TG)では現在もバンコク⇔中国間のフライトが複数就航しています。
日本同様に需要の低迷から減便措置が取られていますが、フライトキャンセルには至っていません。
バンコクから中国へは、北京線・上海線・広州線・成都線・昆明線・厦門線の各路線が就航しています。
<カンボジア>
情報なし
<オーストラリア>
中国からの全ての入境を禁止(オーストラリア国民及び永住者とその親族を除く)
<ニュージーランド>
中国からの渡航者(中国での乗り換えも含む)の入国を禁止。
(ニュージーランド国民及び永住者とその親族を除く)
<パプアニューギニア>
アジアからの全ての旅客の入境を禁止。
<パラオ>
14日以内に中国本土・香港・マカオへの渡航歴があるか、これらの国や地域で
乗り継ぎをした旅客の入国を禁止。
パラオ国籍及び居住者は総合的な健康診断を受けると共に、到着時から14日間
自己隔離(自宅待機)することに同意すれば入国可。
<ミクロネシア連邦>
中国本土からの旅行者の入国を禁止。
その他コロナウィルス感染国・地域(日本を含む)からの入国を禁止。
*グアム・サイパンはミクロネシア連邦には含まれません。
この連邦はヤップ・チューク・ポンペイ・コスラエの4つの州からなる島嶼国家です。
<北マリアナ連邦>(サイパン)
米国本土と同様の措置を実施。
<イタリア>
イタリア~中国間の全ての直行便を停止。
このように羅列すると、各国が相当な危機感を持ってでコロナウィルスの侵入を防ごうと
防衛策を講じていることが良く分かります。
中国に次ぎ世界で2番目に感染者数の多い日本国に対して、諸外国がこれ以上門戸を閉ざすことの無いように、
旅行業に従事する身としては祈るばかりです。